子宮頸がんワクチン「シルガード9」「ガーダシル」の無料接種(定期接種、キャッチアップ接種対象者のみ)をご予約にて実施しております。
ご気軽にお電話にてご予約・ご相談ください。
TEL: 047-340-5558
※サーバリックスの無料接種も可能ですが、初回接種の方には原則シルガード9を推奨させていただきます。理由は後述とします。
※接種の際、18歳未満の方では原則1回目は保護者様の付き添いと接種の際の同意書の記載が必要です。
※予防接種番号、母子健康手帳、保険証・マイナンバーカード、子ども医療費助成受給券、をご持参ください。(副作用が発現した場合に保険診療を行う場合があります。)
※非対象者の方にも後述のように自費にて接種しております。
定期接種・キャッチアップ接種について
松戸市の補助で対象者は無料で接種できます。
当院では以前より子宮頸がんワクチンの啓蒙・接種に取り組んでまいりましたが、2022年4月より安全性の確立・有効性の観点から接種が厚労省より正式に推奨となり、当院でも2022年4月1日より対応しております。
接種が無料になる対象者
対象者には、以下の2パターンがあります。いずれの対象者も無料で接種が受けられます。
パターン1 小学校6年生~高校1年生 の女子 (定期接種)
パターン2 平成9年度~平成17年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女子 (キャッチアップ接種)
上記以外の方の場合(非対象者の場合)
自費で有料になりますが、CDCは26歳までの男女、日本産婦人科医会は45歳までの女子について接種を推奨しております。
男性についてはガーダシルについては肛門癌の予防に適応があり実施が可能です。(実際には中咽頭癌の予防効果も報告があります。)
費用・種類などにつきまして下記をご参照ください
接種回数
2回の場合と3回の場合の2パターンがあります。
2回接種
「シルガード9」を9歳以上15歳未満(14歳11か月まで)の年齢で1回目を接種する場合に限り、2回目を6~12か月以内に接種し完了とする方法があります。
3回接種
1回目から2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目の接種となります。(2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上間隔を空け、1年以内に接種を終えることを推奨します。)
シルガード9とガーダシルとサーバリックスの違いについて
- サーバリックスは2種類のHPVに有効
- ガーダシルでは4種類に有効
- シルガード9では9種類に有効
特にガーダシルは名古屋スタディによって日本人女性への安全性が完全に近い形で証明されておりますので(下記副作用もご確認ください)、初めて接種される方にはサーバリックスは推奨しておりません。シルガード9は海外で安全性が確保されており、日本ではガーダシルに非劣勢、海外のデータではより有効とされており、現状シルガード9が第一推奨となります。
※1回目、または2回目にサーバリックスまたはガーダシルを接種した場合にその後のワクチンをシルガード9に変更することも可能ですが、現時点では同一ワクチンを原則接種するとされております。気になる方は医師にご相談ください。
副作用
子宮頸がんワクチンにおいて、これまでに報告のあった重篤な副反応(平成25年3月末時点)は以下のとおりです。(ワクチン接種と関係が明らかでない副反応報告も含まれます。)
- アナフィラキシー
(主な症状) 呼吸困難、じん麻疹などを症状とする重いアレルギー
(報告頻度) 約96万接種に1回
- ギラン・バレー症候群
(主な症状) 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
(報告頻度) 約430万接種に1回
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
(主な症状) 頭痛、嘔吐、意識の低下をなどを症状とする脳などの神経の病気
(報告頻度) 約430万接種に1回
- 当院での接種において:ガーダシル、シルガード9ともに2023年12月現在までで大きな副作用を認めておりません。
接種後
当日の激しい運動はご控えください。
接種部位の痛み、発熱などを生じる場合がございます。接種部位の痛みは長いと1週間程度持続する場合がございます。(接種した方の肩を上げようとすると痛いなどがあります。)
副作用が強いと感じられる場合はお電話ください。
なおいかなる子宮頸がんワクチン接種を厳格に2~3回完了しても、子宮頸がん検診の対象となられる方には検診受診は強く推奨されることに変わりはありませんので予めご了承ください。(あくまで子宮頸がんの発症リスクが大きく低下するだけです。また中咽頭癌や肛門癌などにも有効とされておりますが、子宮体癌などその他のほとんどの癌にはおおよそ有効ではないと考えられております。)
Q&A
Q 新型コロナウイルス用ワクチンやインフルエンザワクチンと同時に接種可能ですか?
A インフルエンザワクチンとは同時に接種可能ですが、新型コロナウイルス用ワクチンとは2023年12月現在2週間以上間隔を空ける必要がございます。(誤って打ってしまった場合は接種医療機関にご連絡する必要がございますが、例えば米国などではずいぶん前に同時接種可能となっており、誤って接種しても安全な可能性が極めて高いと考えられます。)